(随時更新)ジオ研究領域に所属する大学院生を紹介します.
長濱 聖(博士前期課程)
●自己紹介
43歳の兵庫県尼崎市で生まれ(といっても、伊丹市や宝塚市、西宮市の境界です)。大学「校」卒業後、埼玉県へ移住し、化学研究所で有機金属化合物の合成、蒸留精製、化学分析から技術営業まで幅広い職種を経験。大阪移住後は、科学館の実験担当、高等学校の実習助手・講師、材料表面の高機能化に関する技術開発、理科に関する実験教材等の企画、広報、教育訓練指導を経験後、現在の宿泊観光産業に転職しました。
現在、管理マネージャーとしてホテル全体のマネジメント業務、人的資源管理業務に従事しながら、週末だけ豊岡ジオ・コウノトリキャンパスに通う社会人大学院生を満喫しております。キャンパス内で唯一、大阪から通学をしている人です。
●研究内容
観光(旅行)先で写真を撮ったり、友人や家族と想いを共有することで終わるのではなく、観光(旅行)することで人(その土地に住む人を含む)や地域資源に対してどのくらい効果が認められ、価値があるものなのかといった、人と自然の価値共想そのものに興味を持っています。そのため、観光(特に、人と自然資源や生業(文化)の相互関係)に関するデータやアンケート調査、実験社会科学の結果等をもとにした実証分析を行う研究をしています。私の研究する分野に関するデータそのものを集める「観光統計」は日本国内でも整備されたて、つまり、生まれたてのデータや統計ばかりがそろっている状態です。今後、ますます整備が進んでくる状況のため、データを集めるだけではなく、観光(旅行)する側、される側への直接的な調査も重要となります。そのため、私の研究では、データを集める手法や処理を実行するための統計的手法の検討はもちろん、得られた結果がどのようなことを伝えてくれているのかを思考することが大切になります。将来的には、地域資源マネジメントに必要な要素とネットワークに関するモデルができればいいなっと考えながら、データとにらめっこしては悩んでいます。
●所属学会
日本行動計量学会、日本サービス学会、日本沿岸域学会
●趣味
おいしいお酒を飲むこと(特に、日本酒、ビール、ウイスキー)
「銭湯」「温泉」巡り
「館」巡り(美術館、博物館、科学館、図書館など)
LIVE鑑賞
音楽鑑賞(ジャズからアニメまで幅広く)
崎山 正人(博士後期課程)
●自己紹介
1961年、京都府舞鶴市生まれ。大学卒業後、1984年から京都府福知山市で発掘調査の担当をしていました。何をかくそう1986年、日本中で話題となり邪馬台国ブームのきっかけの一つ「景初四年銘鏡」の発掘踏査も担当しています。興・観音寺遺跡、下山古墳群、福知山城など、弥生時代から近世まで京都府を代表する遺跡の調査を担当することができました。その後、郷土資料館や美術館の企画運営、夜久野町史通史編の執筆・編集を担当してきました。2010年頃から中世の石造物に心惹かれ、宝篋印塔を極めようと決意し、2011年頃から本格的に調査をはじめて、滋賀から広島、愛媛にかけて1000基以上、主要なものは実見しています。2019年から、豊岡の兵庫県立大学大学院地域資源マネジメント研究科で岩石や地質について学び、研究を進めています。現在も福知山市の職員ですが、今年度で退職するので現在求職中です。
●研究内容
近畿北部(丹後・但馬・丹波)の中世史を明らかにするために、各地に存在する石造物を資料とすることを考え、中世の石造物、主に宝篋印塔を中心に研究をしています。時代としては、鎌倉時代から江戸時代の初め頃、おおよそ1250年頃~1650年頃までが中心になります。
石造物は時代や地域によって形態に差がありますが、まだ明確な分類や編年は確立されていません。このため、各石造物を観察し、写真撮影や計測して、変化や特徴を明らかにするために、形態を詳細に分析しています。また、多様な石材が使われており、岩石の情報も重要な要素になりますが、これまで石材について正確な判定ができていません。岩石の種類や特徴を知るために、石材の岩相の詳細な観察と帯磁率測定をおこなっています。岩石には磁鉄鉱など磁性鉱物が微量含まれており、産地によってその量が異なるので、その量を帯磁率として測定するものです。考古学と地質学の手法を組み合わせて、研究を進めています。
中世の石造物だけではなく、近世の鳥居や燈籠、狛犬なども少しずつ研究しています。珍しい石造物や、新たに見つけたものがあれば教えてください。また、興味のある方は、声をかけてください。
●所属学会
日本考古学協会、歴史考古学研究会、石造物研究会、文化地質学会
●趣味・特技・嗜好品
無芸大食。お酒は飲めません(アルコールを分解する力がありません)
美味しいものは大好きです。甘いものもいけます。
DIY。献血110回以上。コーヒー
毛利 元紀(博士前期課程2021年度修了生)
●自己紹介
岡山の理系大学卒業後、当大学院へ入学しました。M1の秋は姫路地域の後期白亜紀火山岩類の岩石萼片作成に取り組み、顕微鏡観察を行いました。高校時代は生物部に所属し,溜池の生態調査を実施していました。クサガメやアメリカザリガニをカニカゴで捕獲して体長や体重を計測したり、カメの標識識別をして池内の個体数の推定を試みたのはいい思い出です。玉網でヌマエビやメダカを獲ったり、セルビンを作ってアメリカザリガニを獲ったりもしました。
●研究内容
姫路地域の後期白亜紀火山岩類に関する研究を行っています。記載岩石学や岩相層序学をベースとした地史の構築に関心があり、最近は石材利用や植生と地質との関係、大地と人々の営みといった地質学と他分野の学際的な領域にも興味を持っています。
●所属学会
日本地質学会,日本火山学会
●趣味・好きな食べ物・スポーツ
アニメ鑑賞、播磨の山歩き、神社仏閣めぐりなど。好きな食べ物はカツ丼。唯一できるスポーツは水泳。
伊藤 拓海(博士前期課程2021年度修了生)
●自己紹介
1994年、神奈川県横浜市生まれ、三重県桑名市育ち。高校を卒業した後、主に爬虫類や魚類を取り扱う専門学校に入学。生体について学んだ後に京都の外国語専門学校に入学。その後、同じく京都の大谷大学の国際文化学科へ編入し、そのゼミ選択で文化地質学と出会いました。大谷大学を卒業した後は兵庫県立大学大学院の研究生として入学し、2020年春より博士前期課程に在籍しています。
大学院では院生会会長となり、研究や授業の傍ら院生のよりよい学習や研究の支援を行なっています。私自身がパソコンのパーツを組み立てる行為などが好きなので、2020年度は研究科の大学院生が研究で使うパソコンやソフトなどの導入に重点を置いて取り組んでいます。研究での作業の幅が広がることで研究がより一層発展し、それはより多くの研究成果を地域の方々と共有できることにつながると、期待しています。
山陰海岸(日本海側)に住むことは初めてであり、戸惑いはありましたが、山陰海岸が生み出す豊富な海産物を使って料理したり温泉に入ったりスキーしたりなど、この地域だからこそできることを楽しんでいます。
●研究内容
大学の卒業論文では,山の地質や地形が人の暮らしや宗教にどのような影響を与えているかを題材に、研究を進めました。人の暮らしは大地の成り立ちと深く関わっています。大地の成り立ちや地形の視点から人々の暮らし見直すことによって,例えば「なぜそこで修験者が修行していたのか」といったことが明らかとなります。このことは、地域資源の再確認にも繋がります。現在は,石の薬を使った民間療法の研究も行っています。
地質を扱う分野に在籍していますが研究分野はどちらかというと人文科学に近く、地質や岩石については勉強の真っ最中です。
●趣味・好きな食べ物・スポーツ
飛行機・写真撮影
空港に行くことや飛行機に乗ることが好きです。
写真は風景や飛行機、人物が主です。
イラスト制作・自転車
趣味でイラストを始めて6年目、まだまだ勉強中。